読了―基礎

中根千枝『タテ社会の人間関係』

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中根千枝『タテ社会の人間関係 単一社会の理論』、

(講談社現代新書105)、講談社、

1993年5月89刷(1967年2月初刷)

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きっと古典的名著なのでしょうねぇ…刷数が物語っています。

新書=一般向けだからかも知れませんが、

実際、分かりやすいです。

文章も平易ですし。

ただ、読んでいるうちに、

「朝鮮半島は視野に入っていない」という

印象を受けました。

1960年代当時で韓国・朝鮮に目を向けるなんて

かなり稀有なことだとは思いますが。

近現代史か政治学関係くらいでしょうしねぇ…。

人文学もゼロだとは言わないものの、

その数は微々たるものですし。これは現在もそう。

インドや東南アジアを引き合いに出しているのは

非常に興味深かったので(中国も少ないながらあり)、

ここに朝鮮が加わると一層面白くなるのではないかな…と。

ただこれは、愚生が朝鮮古典学を専攻するがゆえに

そう思ってしまうだけかも知れませんね。

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祖父江孝男『文化人類学入門』

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祖父江孝男『文化人類学入門 増補改訂版』(中公新書560)、

中央公論新社、2002年24版(1990年初版)

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史跡踏査の関係から手に取った書物。

現地取材が喧しく唱えられるようになってから

久しく時が経っているかと思いますが、

文史哲の分野で現地の空気が蔑ろにされていたかというと、

必ずしもそうでないように思えます。

ただ、研究対象として文献を主に扱うため、

史跡踏査が前面に出て強調されなかっただけではないかと。

同書を紐解くと、文化人類学においても

「揺り椅子に座った文化人類学者になるな」と

いった趣旨の言葉があるようで、

文化人類学について不肖にも何も勉強してこなかった愚生は

何と言いますか、ある種「目から鱗」的な感じを受けました。

「文化人類学=現地調査」というのは、

「文史哲=座学」と対に捉えられがちに思えてしまい、

それが何とも嫌いなのでしたが。

実際に史跡踏査があるわけですしねf(^_^;)

ただ、せっかく文献資料が残っているのなら、

やっぱり目を通して然るべきではないかと。

愚生にとっては、

周囲がどうも「現地調査礼賛」な風らしく、

それ故に感じていた疑念を

払拭してくれた好著と言えます。

さすがロングセラーですね。

入門ですから御専門の方は既に読んでおられると思いますが、

これから勉強される方や興味を持たれた方には

良い書物だと思います。ボリュームもお手頃ですから(^-^)

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池田亀鑑『古典学入門』

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池田亀鑑『古典学入門』(岩波文庫青184-1)、岩波書店、1991年

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もともとは同氏の

『古典の読み方』(学生教養新書)、至文堂

として刊行されていたもの。

それ(1952年刊)を定本として再刊したのが本書。

夜、就寝前に少しずつ読んでいたものを

ようやく読了しました。

大学の教養課程在籍者向けに書かれたと思しき一冊で、

書き方は至って平易です。

しかし、平易な文体の中に込められた内容は

決して生易しいものではなく、

倭儒の如き凡人が一読で全てを理解できる水準ではありません。

「言いたいことが何となく分かる」程度では

理解と言わないのです。

それは、「その気になっている」だけだと思っています。

既に半世紀以上の時を遡る頃の出版物が原本ですけど、

内容から言えば、まだまだ現役の座を降りることの無い書籍。

時間を置いて読み直し、考え直したい内容です。

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早瀬晋三『歴史研究と地域研究』

早瀬晋三『歴史研究と地域研究―フィリピン史で論文を書くとき』、法政大学出版局、2004年

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