氏家幹人『江戸藩邸物語』
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氏家幹人『江戸藩邸物語 戦場から街角へ』(中公新書883)、
中央公論社、1991年10月7版(1988年6月初版)
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氏家(うじいえ)氏の初期の著作。
個人的に、同氏の著作は昔から好きなほうなので
勉強させて頂いております。
長らく続いた戦乱の世が終わって大安の世に入ったものの、
前代の習慣・思想がそう簡単に抜け切るはずも無く、
そのような武士たちが如何に生きていたのか、
如何に考え如何に振る舞っていたのか、
といったことを考察されています。
この「戦乱の世」に、国内だけでなく
いわゆる文禄・慶長の役(壬辰・丁酉倭乱)も
含まれるでしょう。
16世紀末まで戦いに明け暮れた日本の武士たち。
そこで築かれた長年の習慣・思想は、
大安の世には時に邪魔者・難儀な存在だったようです。
戦乱から太平への移行期に見られる武士(および他の階層も含む)の
困った顔が目に浮かぶような、興味深い一冊です。
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