加藤常賢『禮の起原と其発達』
============================================
加藤常賢『禮の起原と其発達』、中文館書店、1943年
============================================
静養中に読んでいた一冊。
中文では知らぬ者無しの加藤常賢博士の高著であります。
積読状態だったのですが、
せっかくの静養でしたので読んでみました。
前半は礼の由来として民俗との関連を取り上げ、
後半にて『春秋左氏伝』や『論語』など初期儒教文献に現れる
礼の学問的展開を論じておられます。
礼学を見る場合、上で加藤博士の章立てされたように
民俗・経学の両側面から考察することの重要性は
今更言うまでもないことでして、
それを65年前刊行の同著において実行されているというのは
このアプローチの重要性を示す一端だと考えられます。
ただ、実際に行うとなれば、
経学的素養に加え、歴史学の素養も当然要求されるわけで、
現在のように学問の多様化・細分化が起こり
各分野での情報量が当時に比して飛躍的に増えた状況においては
なかなか一筋縄ではいかない要求とも言えます。
むしろ、よく唱えられている「学際的研究」というのは
文史哲への回帰とも言える現象なのではないかとも思えます。
少し話が逸れました。
今回はこの辺で。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


最近のコメント