読了―武術・武道

井上俊『武道の誕生』

===================================================================
井上俊『武道の誕生』(歴史文化ライブラリー179)、吉川弘文館、2004年
===================================================================

電車の中でも立ちながら読みやすい歴史文化ライブラリーシリーズ。
図書館にもあると思います。古本で購入できるかも知れません。

内容は、「武道」という概念が如何にして人為的に作られ、
それが現代の日本に広まり、今の我々の頭に在るか、
社会学から分析したものです。

題材は柔道ですが、囲碁等では一般的であった段級制を
初めて我々の側に取り入れたのが柔道であるからこれは当然。
時折、剣道や弓道も引き合いに出されます。

少林寺拳法・日本拳法・空手が出てこないのは
跆拳道側としては少し残念ですが、
範囲を日本に絞っているのでこれもやむなし。
これらを扱うと、中国や沖縄、朝鮮(韓国)を視野に入れる必要が生じ、
話が散漫になりやすい為と考えられます。

※日本拳法は確か柔道の当身を生かす目的で
再構成されたものだと聞いていますので、少林寺その他とは異なります※

軽く読んでみるだけでもけっこう面白い本です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)